幼い子どもが
一人遊びをしながら
ずっとひとりごとを言っているのを
ご覧になったことがありますか?
うちの娘は4歳なのですが
毎日のように
おままごとをしながら
「ふぶきちゃん、これ着ていいわよー。
“わーありがとう!”
ガルちゃんはだめわよー。
“どうしてー?僕も着たいよう”
あー大変!落っこちちゃったー。
助けを求めてみるかしらー?」
などと、ひとりで延々と
大きな声で
・実況
・セリフ
・感想
などを入れながら
語っています。
「だめわよ」
など、間違った言葉の使い方もありますが
「助けを求める」など
ちょっと高度な表現もあったりして
いつの間にこんな言葉を
覚えたんだろう?と
驚くこともしばしばです。
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私は、大学のゼミで
母語習得と
第二言語習得のプロセスを
学んだのですが
社会文化理論という学問では
子どもの言語発達において
「他人に向けて話すというより
自分自身に話す」
という、モノローグのような発話を
「プライベートスピーチ」
と言う、と知りました。
この、娘のひとりごとを見て
これがそうなのか!と
ちょっと、感動しました^^
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人に聞かせるわけではなく
自分で、思いつくままに声に出して
少しずつ
自己修正をしていく。
つまり
インプットされた膨大な言葉の中から
試しにアウトプットしてみて
適当かどうか、自分で確認する。
この作業の繰り返しの中で
自分自身の言葉を構築していきます。
娘の例でいうと
「助けを求める」という
言い回しを試しに使ってみて
無意識に、
文脈にあった使い方かどうかを
確認しています。
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これは、
英語を第二言語として学ぶ私たちにも
とても有効です。
よく「ひとりごとを英語で」
という練習法がありますよね。
あれも、まさにこれです。
この練習法には
・好きなだけ時間がかけられる
・間違っても、恥ずかしくない
・いつでもどこでもできる
という利点があります。
初心者の方は
とにかく目についたものを
単語にしていく。
慣れてきたら
自分の気持ちを表現したり
情景を描写したり。
例えば、駅のホームで
「人がたくさんいるな。
それにしても暑いな。
あと2分で電車が来るな。」
「There are a lot of people.
It’s so hot.
The next train is arriving in 2 minutes.」
など、なんでも構いません。
人がたくさんいるところなら
声に出さずに、つぶやいてみるだけでも
立派なアウトプットになります。
アウトプットをした量だけ、
英語を楽に話せるようになります。
ぜひ「英語でのひとりごと」を
習慣にしてみてくださいね!
応援しています!
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【Today's quote】
Language shapes the way we think, and determines what we can think about.
-Benjamin Lee Whorf
言葉が考え方を形作り、何について考えるかを決める。
-ベンジャミン・リー・ウォーフ(アメリカの言語学者)
将棋の羽生善治さんは
「言葉は人をつくる。
だからこそ、口に出す言葉はよく考えて大切に」
を信条とされているそうです。
「口から発する言葉から感情が生まれることもあるので、負のサイクルに入らないように気をつけている」
とおっしゃっていました。
「言霊」という考え方もありますね。
英語であれ、日本語であれ
他の言語であれ
大切に、言葉とつきあっていきたいなと思います。
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